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あいたくて


あいたくてあいたくて

君は夢の中

スーパー予知能力であらわれて
何やかやと買ってきたり
おこったり笑ったり
黙って応援してくれてたり
あんなこともそんなことも
なんだか懐かしく感じられるようになったよ

生きていくには
そんなにたくさんの荷物はいらないから
かるく生きてみる方法もちょっとだけうまくなった

だけどきょうは
あいたくて
あいたくて

まだすこし余裕が残っているんだけど
どこにかたづけてあるのかわからない
なにか大切なもの

横にいると
うるさくて うるさくて
あっちに行っていいよってくらいの距離かげんて
だけどそれがここちよい
いい距離かげんで
毎日、楽しかったね

そんな秋晴れのあの日
君は空気を割るように
僕をひとりぼっちににしてしまったんだ

空気が少しずつ冷えていく
そんなよくはれた秋の日に
君が居ないことに
とっくになれてしまった僕だけど

あいたくてあいたくて
ただ哀しくてあいたくて
なんだか何もかもがかすんでみえる

きょうは君に
あいたくて
あいたくて

ま、そんな日もある

ひとりではないのに
ひとりなのかなぁ

コスモスという名のこの星で



 「ふと羽根を休めたこの場所が
 コスモスという名の惑星であると知らずに虫たちは....」

君が話してくれる言葉は
いつも何かしらうれしくて
言葉遊びのそのわけを
たどりながら
すべてはそこから始まった

陽だまりの堤防の帰り道

部活の休憩

自動販売機のコーヒー牛乳

卒業式の記念写真

振り返る時間はどこまでも透明で
毎日はじまるあたらしい朝は
あふれそうにまぶしかったのに

なぜかいつも僕たちは
ほんのちいさな出来事に
わけもなくけらけら笑ったりして

卒業祝いのお祝いでもらった腕時計は
もうとっくに無くしてしまったのに
文字盤のない時計は
進んだり止まったりしながら
僕たちを知らないうちに新しい朝へおしだしていくんだ

僕も君も知らないまちで
何もなかったように年老いて
あたりまえのように死んでいく

僕らにはその日がやってくるのを
ただ待つことのほかにどうしようもなく

言葉遊びのそのわけを
いつだって
追いかけているんだ
きのうも
きょうも

いつだって



アルバム


冬の夜空に
空一面の星たちが
どこまでも
どこまでも光のしっぽを伸ばして
透き通った空気の中
きょうはひときわきれいだよ

こんなに冷え込む冬の夜に
また空を見つめて
きっと君は
いつでもお気に入りのカメラなんだ

君が撮りたい空の色は
どんなに撮っても終わりがなくて

それはきっと
やりなおしのできない
昨日ときょう
それから
どうしても忘れられなかったあのとき
もしかしたら
そんなものに似ているのかも知れないね

僕たちのほしいものは
どこまでいっても終わりがなくて
だから僕たちは笑ったり泣いたりしながら
歩くことをあきらめない

君がすてきな写真をほら
このひろい宇宙のなか
星屑を集める少女のように

コスモスという名のこの星で











あたりくじ


ひこちゃんの好きなチョコレートは
キャラメルの入ったチョコレート

私が好きなのは鉛筆の形のチョコレート
だけど決まって買ったのは
細長いミルク味のスティックキャンデー

ひこちゃんは男の子だからね、生まれついてのギャンブラー
くじ引きが大好きで
当たってもうれしくない
シャボン玉とか丸い「輪っか」を飛ばすおもちゃとか
おっきなメンコのあたるくじ引きをするんだけど
(だいたいメンコのどこが面白いんだかなんだか理解できなかったし...)
はずれた方が絶対おいしいあめ玉のくじ引きだって
しょっちゅう「当たり」をひいて、
わざわざまずい「アメ」舐めたりして

なんだか日当たりのいい駄菓子屋の
まいにちが当たり前の風景が
何処にも残っていないことを
いまさら思い出す
久しぶりの帰郷

哀しくてたまらなかった「わかれ」さえ
季節がうつる
すずやかな薫りをつれて

はじめから「はずれ」がないのが
あのころのしあわせ 


とうさんとかあさんは
とおい
遠い空の上