あいたくて


あいたくてあいたくて

君は夢の中

スーパー予知能力であらわれて
何やかやと買ってきたり
おこったり笑ったり
黙って応援してくれてたり
あんなこともそんなことも
なんだか懐かしく感じられるようになったよ

生きていくには
そんなにたくさんの荷物はいらないから
かるく生きてみる方法もちょっとだけうまくなった

だけどきょうは
あいたくて
あいたくて

まだすこし余裕が残っているんだけど
どこにかたづけてあるのかわからない
なにか大切なもの

横にいると
うるさくて うるさくて
あっちに行っていいよってくらいの距離かげんて
だけどそれがここちよい
いい距離かげんで
毎日、楽しかったね

そんな秋晴れのあの日
君は空気を割るように
僕をひとりぼっちににしてしまったんだ

空気が少しずつ冷えていく
そんなよくはれた秋の日に
君が居ないことに
とっくになれてしまった僕だけど

あいたくてあいたくて
ただ哀しくてあいたくて
なんだか何もかもがかすんでみえる

きょうは君に
あいたくて
あいたくて

ま、そんな日もある

ひとりではないのに
ひとりなのかなぁ