たなばたのよるの星の空
あいにくの雨のなか
逢いにきた僕たちに
ちいさな星たちが
ほら愛の歌を歌うよ
金色の短冊に
誰にも見られないように
僕は
願い事を書いたんだ
会社の帰り道のスーパーの
共同募金箱のような大きな笹の木に
やっぱりたくさんの短冊がついていてね
ぼくは誰よりも高いところに金色の短冊を結びつけたんだ
短冊に書いた願い事は叶うのかな
とりあえず書いて確かめてみる
そんなものなのかな
笹の葉に結びつけたささやかな願い事は
天の川を流れて
神様のところに届くらしい
かなうのかかなわないのか
そんなことはわからない
ただ
きょうは
星たちがうたう愛の歌が聞こえてくるような気がする
たなばたの夜だから