2017/01/20

コスモスという名のこの星で



 ふと羽根を休めたこの場所が
 コスモスという名の星であると知らずに虫たちは...


すべてはそこから始まった

自転車のふたりのり
陽だまりの堤防の帰り道

部活の休憩
自動販売機
せっかくの連休後の課題テスト

振り返る時間はどこまでも空たかく
太陽の光があふれかえりそうにまぶしかったのに
なぜかいつも僕たちは
ほんの小さな想いにせつなくて
自分の羽根のいろにさえ興味だってなかったんだ
一生大切にしようって思った兄さんにもらった腕時計は
どこかで無くしてしまったはずなのに
時間はどこまでも止まることを知らず

知らないうちに旅立ちの季節がやってきて
僕たちを
そして名前も知らない虫たちを
つぎからつぎへとおしだしてゆく

君はきっと知らない街で
僕もきっとしらないまちで
何もなかったように大人になって
なにもなかったようにたくさんの時間のなかにさまよって
花のように死んでいく

そして最後にきっというんだ

僕は君に会いたかった
「僕は君にあいたかったんだ」って

ふと羽を休めたこのほしの
コスモスの花のような
どこにでも咲いている
たった一人の君に


一番大切な君に「さよなら」を

でもほんとはずっと「さよなら」なんて言いたくないんです

こんな私はなんだかいつもうまく言葉を選ぶことができなくて

ほんとは「ありがとう」とか「ごめんなさい」とか

たったひとこと言つたえることができればいいのに

ただそれだけのことなのに