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コスモスという名のこの星で



 「ふと羽根を休めたこの場所が
 コスモスという名の惑星であると知らずに虫たちは....」

君が話してくれる言葉は
いつも何かしらうれしくて
言葉遊びのそのわけを
たどりながら
すべてはそこから始まった

陽だまりの堤防の帰り道

部活の休憩

自動販売機のコーヒー牛乳

卒業式の記念写真

振り返る時間はどこまでも透明で
毎日はじまるあたらしい朝は
あふれそうにまぶしかったのに

なぜかいつも僕たちは
ほんのちいさな出来事に
わけもなくけらけら笑ったりして

卒業祝いのお祝いでもらった腕時計は
もうとっくに無くしてしまったのに
文字盤のない時計は
進んだり止まったりしながら
僕たちを知らないうちに新しい朝へおしだしていくんだ

僕も君も知らないまちで
何もなかったように年老いて
あたりまえのように死んでいく

僕らにはその日がやってくるのを
ただ待つことのほかにどうしようもなく

言葉遊びのそのわけを
いつだって
追いかけているんだ
きのうも
きょうも

いつだって



アルバム


冬の夜空に
空一面の星たちが
どこまでも
どこまでも光のしっぽを伸ばして
透き通った空気の中
きょうはひときわきれいだよ

こんなに冷え込む冬の夜に
また空を見つめて
きっと君は
いつでもお気に入りのカメラなんだ

君が撮りたい空の色は
どんなに撮っても終わりがなくて

それはきっと
やりなおしのできない
昨日ときょう
それから
どうしても忘れられなかったあのとき
もしかしたら
そんなものに似ているのかも知れないね

僕たちのほしいものは
どこまでいっても終わりがなくて
だから僕たちは笑ったり泣いたりしながら
歩くことをあきらめない

君がすてきな写真をほら
このひろい宇宙のなか
星屑を集める少女のように

コスモスという名のこの星で