海へ
海岸沿いの坂道を自転車でかけおりる
その先に広がる白い砂浜
その先にこぼれ落ちる蒼い波
透明な水の中に透けて見える白い砂が
ぴかぴか水の中で ひかっているね
体をつつみこみそうな大きな浮輪にまたがって
きょうは 着古したTシャツを脱ぎ捨てよう
ほんの少し
疲れてきたように思った心を
思い切り洗濯して
お日さまの光で乾かしていこう
目を閉じて
海のそこに 深くもぐって
そしたら
心の細胞が少しだけ新しくなるかもしれない
そんなことを言ったら やっぱり君は笑うかな
君はいつだってそこにいて
昨日はきっと
明日もあさっても
そんな毎日がどこまでもずっとずっと続くと思っていたのに
君をみつめながら僕は
君をみつめながら僕は
どこまでもとどかない空の上に
ただよって
あしたは君の新しいシャツを買いに行こう
夏休みがはじまるえに
ラベル: 海へ